大人の好き嫌いは恥ずかしくない|管理栄養士がすすめる改善法5選

大人 好き嫌い 恥ずかしくない 野菜嫌い
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こんにちは!ゆみこです。

あなたの身近に好き嫌いが多い人はいませんか?

人参が嫌い・トマトが嫌い・ナスも苦手・・・。

好き嫌いが多いと、料理を作るのも大変ですよね。

私も病院で働いていたころ、禁食対応に追われていたのを思い出します。

肉禁・魚禁・卵禁・人参禁・パセリ禁?!までいましたから(^^;)

でも、好き嫌いがあるのには理由があります

理由を知ると料理を作るときの気持ちも変わるかもしれません。

大人の好き嫌いが多くて悩んでいるあなたのために、今回は好き嫌いの改善法と合わせてお伝えしますね。

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好き嫌いはあってもいい

大人 好き嫌い 恥ずかしい

私は大人の好き嫌いは個性のひとつだと思います。

好き嫌いは良くないと世間では言われることが多いですが、当事者にとっては本当に辛いこと。

食べること自体が嫌いになってしまったら、人生つまらなくなってしまいます。

好き嫌いの多い夫を見ていて、好き嫌いは「個性のひとつ」と思うようになりました。

では、なぜ好き嫌いができてしまうのか考えてみましょう。

好き嫌いができる理由

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好き嫌いができる理由は、嫌な記憶が残っているから

学校給食を食べているとき、お昼休みに突入しても給食を食べている子はいませんでしたか?

先生から「全部食べるまでは、お昼休みになりません」と言われ、泣きながら食べている子を可哀相と思いながら見ていた記憶があります。

今の学校教育では、無理に食べさせることはないと思いますが、嫌々食べると食べられるものまで嫌いになってしまう可能性もありますよね。

また、血生臭いレバーを食べて苦い経験をしたことがある人は、レバーが苦手になってしまうこともあります。

牡蠣を食べてあたってしまってから、牡蠣が食べられなくなったという人もいるでしょう。

食の嫌な記憶は、ずっと頭の隅っこに残っているもの。嫌な記憶の数々が好き嫌いへと繋がってしまうことがあるようです。

他にも、食わず嫌い同じものを食べ過ぎて嫌いになってしまうこともありますが、大きな理由はやはり嫌な記憶が残っているからではないでしょうか。

好き嫌い以外の理由

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好き嫌いには、他の理由もあるんです。

【好き嫌い以外の理由】
・アレルギーを患っている
・乳糖不耐症がある

アレルギーを患っている

好き嫌いではなく、純粋にアレルギーで食べられない人もいます。

私の弟は重度のアレルギーを患っていました。

小さい頃に禁止されていたものは、そば、卵、乳製品、肉、小麦、米、麦、ナッツ類・・・。

ひえや粟ならOKでしたが、本当に食べられるものがありませんでした。

当時、病院の先生も気の毒がっていたようです。

アレルギー用のパンを取り寄せたり、スーパーで食材の成分を確認したり、結構気をつかっていました。

好き嫌いじゃないこともあるので、広いココロで受け止めてもらえると嬉しいです。

乳糖不耐症がある

牛乳を飲むとお腹をくだす人はいませんか?

大人になるにつれて苦手になることも。

それは、乳糖不耐症が原因かもしれません。

牛乳が嫌いだから飲まないのではなく、「牛乳が飲みたくても飲めないんです

身体が受け付けないこともあるんですよね。

私も乳糖不耐症なので、同じ思いで苦しんでいる人の気持ちをお察しします。

乳糖不耐症の方は牛乳中の糖質(=乳糖)を消化する酵素が少ないため、牛乳を飲むと下痢をします。

引用元:公益財団法人 骨粗鬆症財団

好き嫌いがあると辛いこと

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好き嫌いがあると、食の幅が狭まってしまいます

にゃん太
にゃん太

ところで、人間て一生のうちにどのくらい食事をするんだろう?

ゆみこ
ゆみこ

口から食べられる年数を仮に80年とすると、1日3食×365日=約88,000回もあります。好き嫌いがあるかないかで、食の幅も随分変わりますね。

お店のフルコースもビクビクしながら食べなければならないこともありますよね。

苦手なきゅうりが入っていたら、全部食べられなくなっちゃうという人だっています。

食事を提供されたとき「実は嫌いなんです」と言えず、嫌々食べなければならないのも辛いもの。

辛さは本人にしかわからない

私の夫の話ですが、以前旅行した際、旅館で出てきた料理の中に苦手なものがあったそうです。

その日に限って、料理長が料理を食べる様子を見に来ていたようで、食べ終えるまでずっと食事をしている人たちを見ていたのだとか。

困った夫は、残したいけど残せない状況で、苦手なものを飲み込んだと言っていました。

もちろん味わうことなんてできません。苦手なものを食べなければいけない恐怖。

これは、好き嫌いのある人にしかわからない辛さでもあります。

ところで、大人の好き嫌いは客観的にどう見えるのか気になりませんか?

大人の好き嫌いがまわりに与える印象

【まわりからの見え方】
・わがまま
・好き嫌いがある=悪い
・面倒くさい

残念ですが、上記のように思われてしまうこともあるようです(:_;)

好き嫌いで損はしたくない!

学校では「何でも美味しく食べましょう!」と言われていたので、好き嫌いがある=悪いと思われてしまうことも残念ながらあるようです。

また、友達同士で外食をしたとき、「あれもダメ、これも食べられないや」というと友達からわがままだなぁと思われてしまうことも。

そして、友達は「今度から外食に誘うのはやめておこうかな」と考えてしまうこともあるかもしれません。

好き嫌いが多い場合は、食べられるメニューがあるお店や喫茶店でコーヒーを飲みながら話す等の対策で乗り切りましょう!

せっかく会う友達と楽しく過ごしたいですもんね。

個性を認めつつ好き嫌いを改善する方法5選

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【大人の好き嫌い改善法】
・食材の形を変える
・栄養と健康をリンクさせる
・押し付けない
・食材や盛り付けを工夫する
・雰囲気を大切にする

それでは、ひとつずつ見ていきましょう!

食材の形を変える

食材の良いところは、切ることでどうにでも形を変えられること!

好き嫌いがあったら、思い切って食材の形状を変えちゃいましょう(^^)

ふろふき大根が苦手だったら、大根を千切りにして大根サラダにしてみると食感も良くなるので食べられることもあります。

もし、ピーマンの苦みが嫌いだったら、冷凍してみるのもおすすめ。

冷凍することで苦みが和らぐので、みじん切りにしてカレーにこっそり入れてみると案外食べられちゃいますよ。

ピーマン嫌いの人が、冷凍ピーマンにしたら食べられたということもあります。

栄養と健康をリンクさせる

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大人になると、健康の注目度が高まります。

だって、いつまでも元気でいたいですから。

だからこそ、好き嫌いがあるときは、嫌いな食材の栄養と健康効果を一緒に伝えてみることをおすすめします。

たとえば、「トマトには抵抗力を高めるβ-カロテンや日焼け防止に効果的なビタミンC、血管を健康に保つビタミンEが含まれているから身体にいいんだよ♪」とか。

トマトを生で食べることが難しければ、チキンのトマト煮込みにしてみるのも良いですよね。

それでも駄目なら、リコピン〇ッチのケチャップを使ってみるなど。

栄養と健康をつなげてみると食べられることもありますよ。

*栄養素についてはカゴメ株式会社を参照(※1)
*栄養の働きについては公益財団法人長寿科学振興財団を参照(※2)

押し付けない

好き嫌いが多い人に食べてもらいたい気持ちが強いと、どうしても前のめりになってしまいます。

「せっかく作ったんだから、食べて」「もったいないから食べて」

これって好き嫌いのある人から見たら拷問です。

嫌いなものはそう簡単には、好きになれません。

食事を作るときは、食べてくれる人のことを想って作りますよね。

残されるのは悲しいけど、何のために作ったのか?と自分に問うと答えは出てきます。

料理を食べてもらいたい!もちろんそうです。

でも、一歩先にはあなたの大切な人の健康がありますよね(^^)

地道にコツコツ、たった数ミリでも進歩があれば良し!くらいの気持ちで接したほうが、あなたのココロも楽じゃないですか♪

食材・盛り付けを工夫する

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食は目でみて楽しむ」とも言います。

無形文化遺産にもなった和食は、盛り付けが美しいですよね。

同じ料理でも、色とりどりの綺麗な盛り付けだと美味しそうに見えます

好き嫌いを改善するには「美味しそうに見える」こともポイント。

たとえば、グリーンサラダだけより、トマトがトッピングしてあった方が美味しそうですよね。コーンがあればさらに美味しく見えちゃいます。

基本の色は、赤・黄・緑。3色を意識してみるだけで、一気に美味しそうに見えるので不思議。

盛り付けも、高低差をつけてみるとバランスが良くなり美味しく見えます。

お店のパスタは、お皿の真ん中にクルクルっと立体的に盛り付けられていますよね。

盛り付け時に、トングで麺を持ち上げて空中でクルクルしながらお皿に盛り付けるとうまく出来ますよ。

目で見たとき、食べてみたいと思う気持ちを大切にしてあげましょう

雰囲気を大切にする

好き嫌いを改善するには、雰囲気も大事。

食べる場所の雰囲気が変われば食べられることも。

たとえば、大好きな人たちとにぎやかに食卓を囲むと「美味しいなぁ」と感じることもあるでしょう。

旅先で珍しい食材を使った料理が出てきたら思わず食べたくなることもあるかもしれません。

太陽の恵みたっぷりのもぎたてトマトを食べたら、素材の味に感動することだってあります。

ちょっとだけでも雰囲気を変えてみると、好き嫌いも改善するかもしれませんよ。

↓野菜本来の味を知りたいと思ったら見てくださいね↓

まとめ

今回は、大人の好き嫌いの改善法について解説しました。

【大人の好き嫌い改善法】
・食材の形を変える
・栄養と健康をリンクさせる
・押し付けない
・食材や盛り付けの工夫
・雰囲気を大切にする

大人の好き嫌いは、今まで生きてきた中で培われてきたものです。

もし、果物が食べられなかったら、別の種類の野菜から補うこともできます。

牛乳が苦手なら、おやつに小魚を食べて、カルシウム補給することも!

食の幅が狭まってしまうのは、仕方のないことかもしれませんが、代替品で足りない栄養を補完することもできます

あなたの大切な人の心の中を理解してあげると、料理に対する気持ちも変わりませんか。

好き嫌いがあっても良い!!だって個性のひとつだから(^^)

でも、少しは好き嫌いがなおったら嬉しいですよね。

今回ご紹介した改善法はどれも簡単なものばかりなので、よかったら試してみてくださいね。

【参考資料】
※1カゴメ株式会社
※2公益財団法人長寿科学振興財団

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管理栄養士×Webライター×転勤族の妻。 約10年間、管理栄養士として勤務し、「心」と「食」と「栄養」は密接に関係していると痛感。 ひとりでも多くの人に笑顔で健康になって欲しいとの思いから『食はココロとカラダを元気にする』をテーマにブログを開設する。 SEOを意識した記事でGoogle検索1ページ目に掲載あり。 お仕事のご依頼は「お問い合わせ」からお願いします。 →詳しいプロフィールはこちら →お問い合わせはこちら

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