こんにちは!ゆみこです。
最近よく耳にするようになった食品ロス(フードロス)
食品会社やスーパーはもちろん、実は家庭からの食品ロスもウエイトが高いことをご存知ですか?
全体量から推測すると、1人当たり毎日ご飯茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同じことになるそうです。
ひとりの力は小さくても、10人集まれば10倍、100人集まれば100倍の地球に優しい取り組みができます。
そこで、今回は家庭できる食品ロス対策を5つご紹介します。
食品ロスとは
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を示します。水分を含んだ食品を捨てることで、焼却に時間がかかり、温室効果ガスの排出量が増してしまうため環境への影響が懸念されています。
農林水産省のデータによると、平成29年度の食品ロス量は612万トン。平成30年度の食品ロス量は600万トンだったようです。
画像:農林水産省
平成24年度以降で一番少ない結果となりましたが、600万トンといえば大型トラック(10トン車)が約1,700台分とほぼ同じです。
1年間の食品ロスがトラック約1,700台分と同じだったなんて衝撃!!
これからも食品ロスについては考えていく必要がありそうですね。
食品ロスについて考えよう
ふだん食べているおにぎりが私たちの手元に届くまでの過程を考えたことはありますか?
おにぎりを作るには、工場が必要です。工場へ原料を届けるには農家さんの力も必要です。
いろんな過程を経て届いた食品。
食べられるのに捨ててしまっていたことはありませんか?
おにぎりを作るために資源やエネルギーがたくさん使われています。
食品ロスについてわかりやすく解説されている動画です↓
食品ロスを調理の現場で実感
私が管理栄養士として病院や施設で調理の現場で働いていたとき、毎日大量にでる廃棄食品を当たり前のように記録し捨てていました。
もちろん、必要量は提供しないといけないですし、残してしまうのは患者さんの体調によるところでもあります。
当時は家庭でも職場にいる感覚で、食材が余ったら廃棄していることも多かった気がします。
でも、「当たり前に捨てる行為ってどうなんだろう?」とずっと思っていました。
最近では、視点を変えて食品ロスに取り組む会社も増えてきているようです。廃棄される食材を無駄なく活用するためにクレヨンとして再利用することもできます。小さいお子さんでも食品から作られたクレヨンなら口に入れても安心ですね。
家庭できる!食品ロス対策5選
家庭からの食品ロスの割合を減らす為に、家庭でできる対策をご紹介します。今日の買い物で実践してみませんか?
在庫チェックは怠らない
食品ロス対策の1つ目は、買い物前に在庫を確認することです。
メモをするのが面倒だったら、スマホで写真を撮って確認しながら買い物をするようにしましょう。
こんな経験ありませんか?
買い物をしていざ冷蔵庫にしまおうと思ったら、冷蔵庫の奥から同じ食材があったなど。
私も買い物へ行ったときに粉チーズが安かったのでうっかり買いそうになったことがあります。
そのときは思いとどまりましたが、買っていたら確実に粉チーズが余っちゃいましたね。
お買い得品に惑わされない
食品ロス対策の2つ目は、必要以上に買い過ぎないことです。
スーパーへ行くと、すぐ食べないけど美味しそうなものが目につきますよね。
でも、お買い得品につられて無計画に買い過ぎてしまうと食品ロスに繋がる可能性が高くなってしまいます。
そのため、必要な分だけを買うように心掛けてください。
ただし、食べ切れると判断できたら、シール品でもセール品でもお好みで食卓へ登場させてあげましょう。
賞味期限の見方を変える
食品ロス対策の3つ目は、賞味期限の見方を変えることです。
買い物をするときは、いつも陳列棚の奥の方から一番新しい賞味期限のものを選んでたよ。
あなたもにゃん太君のように考えていませんでしたか?
賞味期限よりも前に食べる予定があるなら、賞味期限は長くなくても良いですよね。
私も今までは食品を買うときに一番賞味期限が新しいものを選んでいました。
でも、大抵は賞味期限より前に使い切れちゃうんですよ。賞味期限の近いものから買えたら、食品ロスの問題に貢献できそうな気がしませんか。
作り過ぎない
食品ロス対策の4つ目は、料理を作り過ぎないことです。
食品を買い過ぎて賞味期限が近くなると、料理を作り過ぎてしまうこともあるでしょう。
作った側は、食材がさばけてホッとしているかもしれませんが、食べる側は大変です。
作り過ぎは食べ残しにも直結するので、家族が美味しく食べられる量を心掛けましょうね。
余りそうな食材を活かす方法を探る
お買い得品につられて買い過ぎちゃったよ。食材余りそう・・・。
そんなときは余り物を使って、ホームフリージングがおすすめです。
葉物野菜なら、茹でて冷凍することで食材を無駄にせずに有効活用できます。
大根も輪切りにして冷凍して煮物に使えば、味が染み込みやすくなって美味しく頂けます。
それと、余り野菜を細かくカットしてカレーに入れて冷凍するのもおすすめ!ピーマンだってカレーに入れても美味しいんです。
また、余っている食材を掛け合わせてお菓子を作るのもおすすめです。おやつにちょこっと食べれば食べる側の負担も減りますよ。
食材をまるごと頂く
食品ロス対策の5つ目は、野菜の皮も一緒に調理してみることです。
人参の皮や大根の皮はむかずに食べることもできます。ブロッコリーの芯やかぶの葉っぱだって、お味噌汁の中に入れれば美味しく頂けますよ。
農薬が気になる方はしっかり洗って使用してくださいね。
食品ロスをなくすためのレシピ動画はこちらから↓
食品ロス対策とローリングストックは相性が良い!
食品ロスの取り組みは備蓄にも応用できます。
ローリングストックの考え方で、食材を循環させながら備えれば、食品ロスと防災の両方に役立つでしょう。
ローリングストックが難しいと思われている方は、こちらの記事で簡単にできる方法をご紹介しているので参考にしてくださいね↓
まとめ
食品ロスの問題は深刻です。昔、友達と「地球が怒ってるみたいだね」と話していたことを思い出します。
地球に意思があるかは別として、便利さと引き換えに住みづらい環境になったのは確か。
でも、生きていく以上、私たちは順応しながら環境のことを考えて過ごしていく必要があるのではないかと思います。
食品ロスの問題を家庭から考えていけば、少しずつ環境に優しい生活へ近づけるのではないでしょうか。
今回ご紹介した対策の中であなたのできることから試してみてくださいね。
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